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金沢大学とカゴメの研究グループによりブロッコリースプラウトに含まれる成分、スルフォラファンが肥満を抑制する効果があることが明らかになったようです。今回は過去に報告されている内容も含めて、スルフォラファンの様々な健康効果について具体的に見ていきたいと思います。
目次
スルフォラファンの肥満抑制効果
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スルフォラファンとは?
スルフォラファンとはブロッコリーの新芽(スプラウト)に多く含まれ、高い解毒作用や抗酸化作用による様々な疾病予防効果が期待できるとされる注目の成分です。
ブロッコリースプラウト以外にも主にアブラナ科の野菜に含有されているのですが、その含有量の差は歴然です。代表的なアブラナ科の野菜のスルフォラファン含有量を比較してみましょう。
名称 | 含有量 |
成熟ブロッコリー | 50~60mg |
キャベツ | 50~60mg |
カリフラワー | 30~40mg |
ケール | 100mg |
ブロッコリースプラウト | 1000~2000mg |
注目すべき点は同じブロッコリーでも成熟したものと新芽とでは含有量に大きな差があるということですね。
マウスの実験によりスルフォラファンの肥満抑制効果が判明
詳しくは後述いたしますが、これまでもスルフォラファンには実に様々な健康効果が期待できるとして話題を呼んできました。
そしてつい先日のこと、金沢大学とカゴメの共同研究グループにより、スルフォラファンには肥満を抑制する効果もあるという実験結果が明らかになりました。
具体的な実験内容と結果については以下の通り。
- マウスにスルフォラファンを含んだ食品と含まない高脂肪の食品を与え、体重増加率と内臓脂肪量の増減を測定
- 14日間の実験の結果、スルフォラファンを含んだ食事を食べたマウスの体重増加率は15%抑制、内臓脂肪量は20%減少した
またスルフォラファンには上記の効能に加えて、脂肪細胞を熱に変える働きを促進しエネルギー消費量を増大することによる、更なる肥満抑制効果も期待できるとの報告がなされたようです。
メタボ気味の方にとっては正に朗報というべき新情報ですね!
その他の驚くべき効能
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更に今回の研究以前にもスルフォラファンには様々な健康効果があることが発表されています。代表的な効能について見ていきましょう。
花粉症にも効果あり?
東京理科大学とカゴメの共同研究により、ブロッコリーの新芽から抽出したエキスが花粉症にも効果があることが発表されています。スルフォラファンは花粉症を引き起こす引き金となると言われるIgE抗体(※)の働きを抑制するため、くしゃみや鼻水などのアレルギー反応を軽減する効果があると言われています。
※IgE抗体とは
IgE抗体は、即時型アレルギー反応をおこす大切な役者です。アレルゲンによる感作がおこると、そのアレルゲンにだけ結合することができる特異IgE抗体が形質細胞で産生されます。アレルゲンが卵白であれば卵白特異IgE抗体、ダニであればダニ特異IgE抗体が産生されます。産生されたIgE抗体は、血液中を流れて、私たちの皮膚や粘膜のすぐ下にいるマスト細胞や、血液中を流れる白血球の一種である好塩基球の表面にくっつき、アレルゲンと出会うのを待っています。
引用:http://www.jsa-pr.jp/html/knowledge.html(日本アレルギー学会より)
花粉症予防のオススメ食品について、こちらでも解説しています。ご興味があればご覧ください。
関連記事:花粉症予防にレンコンレシピがおすすめ?効果の仕組みとは?
肝機能改善にも効果あり!
健康診断などで「肝臓が悪い、肝機能に異常がある」と指摘された方であれば一度は目にしたことがあるであろう項目。
- γ-GTP
- ALT
ご存じでない方のためにまずは簡単に解説してみたいと思います。
γ-GTPとは
<健常時>
肝臓や腎臓などでつくられる酵素で、肝臓では通常肝細胞や胆管細胞に存在し、胆汁中にも存在しています。
たんぱく質を分解・合成する働きをします。
- <異常時>
- 1)お酒の飲み過ぎ・肥満やある種のお薬などにより、γ-GTPがたくさんつくられるようになります。そのためγ-GTPが血液中に漏れ出し、数値が上がります。
- 2)胆汁うっ滞※や胆管細胞の破壊が生じると、細胞内や胆汁に存在するγ-GTPが血液中に漏れ出し、数値が上がります。
※何らかの異常で肝機能が低下し、肝臓内の胆汁の流れが悪くなること。また胆管に胆石が詰まった場合にも、うっ滞が生じることがあります。
ALTとは
<健常時>
細胞内でへいきつくられる酵素で、主に肝細胞に存在しています。
体内でのアミノ酸代謝やエネルギー代謝の過程で重要な働きをします。<異常時>
何らかの異常で肝細胞が破壊されることにより、はじめて血液中に漏れ出します。
その数値が高いということは、それだけ肝臓が障害を受けているという状態を反映しています。引用:http://kankinou.net/wakaru/gtp.html(良く分かる!肝機能ナビ)
筆者である僕自身も数年前までは120kgを超えるスーパーメタボ人でしたので、γ-GTPの項目は見たことも無い数値を記録していました(笑)
そしてなんと!今回の主役であるスルフォラファンにはγ-GTPとALTの数値を改善する効果があるというのです。
カゴメが肝機能に異常がある男性を対象として行った実験結果によると、2か月間毎日スルフォラファンを摂取したグループと摂取しなかったグループでは、摂取したグループのγ-GTP・ALTの平均値改善が見られたとのことです。
まとめ
関連記事:2017年の花粉症対策!症状を軽減するおすすめ食材とは?
スルフォラファンについてまとめます。
- スルフォラファンはアブラナ科の野菜に含まれるが最も含有量が多いのはブロッコリースプラウト
- 金沢大学とカゴメの共同研究グループにより、スルフォラファンには肥満を抑制する効果があるという実験結果が明らかになった
- 東京理科大学とカゴメの共同研究により、ブロッコリーの新芽から抽出したエキスが花粉症にも効果があることが発表されている
- カゴメの研究により、スルフォラファンにはγ-GTPやALTなど肝機能の異常を示す数値の改善にも効果があることが明らかになった
これでもか!というぐらい様々な健康効果が期待できるブロッコリースプラウト。
メタボや肝機能異常、更には花粉症に悩む方にとっては一石二鳥・三鳥の食品となるでしょう。
是非、お試しください。
本日も日本全国のアラフォーメタボの皆様が、活力あふれる1日を過ごされることを願って。
ありがとうございました!
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ちゃーと申します。全盛期は126kgまで成長したスーパーメタボ人でしたが自力で30kgのダイエットに成功しました。同じようなお悩みを抱える皆様にメタボ目線で様々な情報をご提供していきます。